「老後2000万円問題」「少子高齢化」「社会保障費の増大」など、日本で働く現役世代にとってこの国の将来はなかなかに不安なもの。。。
そういった状況の中で、不安を取り除き将来を少しでも明るくしてくれるものの一つに「貯金」があげられます。
そこで今回は「貯金」にテーマを絞りつつ、現役世代が貯金をする意味や今後向き合っていかなければならない日本の将来についてお話ししていきたいと思います。
ホンネくん
目次
とにかくお金を使わせたがる資本主義
「貯金」の話に入る前に、まずは自分たちが暮らす社会がどのような仕組みで動いているのか。簡単にご説明したいと思います。
まず第一前提として、兎にも角にも資本主義はお金を使わせたがる社会です。
世にある企業は消費者に対して、「もっと買ってもらうにはどうすればいいか」「もっとお金を使ってもらうにはどうすればいいか」を昼夜問わず真剣に考え、行動しています。
それはなぜか。
答えは簡単ですよね。現代における熾烈な企業間競争に勝つために、より良い商品・サービスを社会に提供し続けなければ、たちまち企業は淘汰され立ち行かなくなってしまうからです。
企業が立ち行かなくなってしまったら出資をしている資本家たちは困ってしまいます。自分たちのお金が全てパーになってしまうからです。
資本家たちは自分たちの投資が失敗しないように、出資先の企業に対し利益を追求しつづけます。
なので、どこの企業も業績を右肩上がりにすべく必死に戦っているのですね。
ホンネくん
資本主義社会で気をつけなければならないこと
しかし、そのような社会において私たちが気を付けなければならない事が一つあります。
それは「お金を使い過ぎてしまうこと」。
前述したように、企業は様々な努力をかさね消費者に自社のサービスや商品を購入してもらおうと必死です。
例えば下記のような価値観を消費者にアピールしています。
・時計メーカー
→ 「高級腕時計をつけていればモテる」
・自動車メーカー
→「高級車に乗っていればチヤホヤされる」
・不動産会社
→「家を買えば将来資産になる」「社会人は家を買って一人前になる」
・保険会社
→「保険に入っていない人はいざという時にこんなに悲惨な目にあっていますよ。怖いですよね」
・チョコレート屋さん
→「バレンタインは好きな人にチョコレートを贈るのが常識なんですよ」
このように、企業は消費者の購買意欲をかきたてるべく様々な広告やキャンペーンを駆使して企業の価値観を訴求しています。
もちろん、それは悪いことではないはず。
自分に必要なものを必要な分だけ買うのであれば、それらは生活を豊かにしてくれます。
ただ、そのためには「本当にそれが自分にとって必要か」を真剣に考え、誘惑に負けない意思を持つことが重要です。
ホンネくん
となったら、いくらお金があっても足りないよね。。。
あまり明るくない日本の将来
高度経済成長期のように、企業が終身雇用を保証してくれ、お給料も年を重ねるごとに上がっていく社会なら、貯金を頑張らなくてもさほど不安にはならなかったかもしれません。
しかし、現代において終身雇用や年功序列式の給与体系は徐々に崩壊が進み始めているほか、少子高齢化の影響による社会保障費の増大といった問題に現役世代は直面しています。
総務省の国勢調査によると1970年には人口比7.1%だった高齢化率は2015年には26.6%。2060年には 39.9%にも及ぶと推定されています。
これは即ち、年金や保険・介護費用などの社会保障費の増大に直結します。
ウワベくん
ホンネくん
ウワベくん
雇用の不安定化に加え、社会保障費の増大にも直面している今、国や会社に頼りきりになるのではなく、自分の身は自分で守ることが必要になってくるでしょう。
現役世代が貯金をする意味とは
ここまでお話ししたように現役世代には、なかなかに不安な未来が待ち受けていますが、その不安を少しでも取り除いてくれるのが「貯金」です。
貯金をすることによって、将来に向けて備えることができるほか、一部を投資に回して利益を得ることだってできます。
ここからは現役世代が貯金をすることで得られるメリットや、貯金の意味について説明していきたいと思います。
貯金をすることで得られるメリット
まずは現役世代が貯金をすることで得られるメリットから。
精神が安定する
嘘みたいな話かもしれませんが、これは割と当てはまる気がします。。。
今までに100万円以上の貯金をしてきた人ならわかると思いますが、それなりの額のお金が手元にあると人は安心します。
突然の病気や失業はもちろん、家電が壊れたり、ご祝儀が重なっても、貯金があれば対処することができますよね。
「何か問題が起こってもなんとか解消できる状態」。これこそが心の安定をもたらすと言えるでしょう。
新しいことに挑戦できる
「新しいことに挑戦したい!」「始めるなら今がチャンス!」と思っても、お金がなければ満足に動くことができません。
新しいことを学ぶにも、新しい場所に飛び込むにも、お金が必要です。
自分の思い描くタイミングですぐに行動できるように、日頃から備えておきたいところですね。
投資ができる
投資と聞くと怪しい印象を持つ方もいるかもしれませんが、適切な知識で適切な選択を行えば、大きな利益をもたらすことが可能です。
ホンネくん
しかし、それらの投資も種銭となる現金が無ければ始めることができません。投資を考えている人はまず貯金を始めるところからスタートしてみましょう。
年収200万円からの投資生活宣言 /ディスカヴァ-・トゥエンティワン/横山光昭
現役世代が貯金をする意味は”ある”
ここまで日本の将来や貯金のメリットを語ってきましたが、筆者が考える結論としては
「現役世代が貯金をする意味は”ある”」と言えるでしょう。
ただ、生活費以外のお金を全て貯金するのはハードルが高いので、日頃のちょっとした楽しみや自分が必要と思うものには存分にお金をかけちゃいましょう。
ホンネくん
まとめ
こんな感じで貯金の意味や日本の将来についてお話ししてみました。
あまり読者を怖がらせるような記事は書きたくはなかったのですが、「少子高齢化」や「社会保障費の増大」といった問題はオカルトや作り話ではなく事実です。
これから先、多くの社会問題と向き合っていかなければならない現役世代の方にとって、この記事が少しでも役に立つことを願います。
ホンネくん