【大阪の発展とこれから】いま大阪で注目されている再開発をまとめてみた

大阪のビル群遠景

ついこの間まで「衰退都市」と呼ばれ、経済や文化面での輝きを失いつつあった大阪。

そんな大阪が近年目覚ましい発展を遂げています。

「これから大阪はどうなるの??」「注目の再開発ってなに?」「大阪万博やリニア開通っていつなの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ホンネくん

カジノができるって噂も気になる。。。

そこで、今回は日本第二の経済都市「大阪」の発展と注目の再開発についてご紹介していきたいと思います。

もう「2位」ではない大阪府
実は都道府県別GDPにおいては、愛知県に2位の座を明け渡してしまっている大阪”府”(2018年以降)。

しかし、都市単位(政令指定都市)で見てみると大阪”市”はまだまだ現役で2位を死守しています。なので本稿では日本第二の経済都市として扱っています 笑

コロナの影響で日本の景気も不透明だけど、再開発をバネに大阪にはもっと頑張って欲しいね!

スナオちゃん

近年急速に発展を続ける大阪

発展を続ける大阪の画像

歴史を振り返ってみると、1970年の大阪万博を節目に、経済・文化ともに東京に大きく遅れをとってしまった大阪。

かつては大阪で創業し、全国規模の企業へと成長したカネボウや住友商事などの大手企業も、次々と東京に本社を移転してしまいました。

現在では経済の中心は完全に東京に移ってしまっている状態です。

しかし。そんな大阪がここ数年で急速に発展を遂げています。

観光成長世界一、百貨店売上伸び率日本一、オフィスは満床稼働、ホテルの稼働率も日本一、景気指数は全国平均を大きく上回っています。

かつて「天下の台所」と呼ばれていた大阪を彷彿とさせる発展ぶりです。

あべのハルカスの画像

ホンネくん

天王寺には日本一高いビル「あべのハルカス」が出来て、梅田や御堂筋にも高層ビルがたくさん建つようになったよね。

しかし、大阪の発展はこれだけで終わることはないでしょう。

向こう数年、または数十年先に渡り、数々の大規模再開発が目白押しとなっています。

コロナウイルスの影響

2020年はコロナウイルスの影響により、大阪の成長要因の一つであった“インバウンド”が壊滅的な打撃を受けています。それに伴い百貨店やホテルの業績も悪化。近年の目覚ましい経済発展も、また振り出しに戻るのでないかと危惧されています。

ですが、大阪が海外の人にとって魅力的な街であることに変わりはありません。コロナが終息した際、再び大阪に元気になってほしいと願い、この記事を書いています。

注目される大阪の再開発

ここからは、2024年のリニア中央新幹線開通を目安に、それまでに進められる予定の再開発をご紹介していきたいと思います。

SUPER NINTENDO WORLDのオープン 2021年春予定

SUPER NINTENDO WORLDの画像引用元:https://www.fashion-press.net/news/27499 ©Nintendo

USJと聞くと2018年にオープンしたハリーポッターエリアが記憶に新しいですよね。

しかし、2021年春には、更に新しいエリアが誕生します。その名もSUPER NINTENDO WORLD(スーパーニンテンドーワールド)。(当初は、2020年のオープンを予定していましたが、コロナウイルスの影響で延期となりました。)

エリア全体が「スーパーマリオ」の世界観で統一された同エリア。USJで初めて二層構造が採用され、起伏に富んだエリアになるようです。

キノコ王国やピーチ城、クッパ城、さらにはマリオカートと言った人気のロケーションを完全再現しています。

噂によると、将来的にはマリオ以外のコンテンツの展開も、視野に入れているみたいですね。もしかしたら「ゼルダの伝説」や「どうぶつの森」などのアトラクションも追加されるかもしれません。

ホンネくん

個人的に超たのしみ。混むだろうな〜

阪神百貨店建て替え大阪梅田ツインタワーズ・サウス 2022年春予定

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの画像引用元:https://kansai-sanpo.com/hanshin-umeda20-10/

梅田の阪神百貨店はここ数年、建て替えが進んでいて、2019年にはすでに下層部分がオープン。Shake Shackなどの話題の新店舗や注目のお店が揃うデパ地下が人気を博しています。

そしてさらに、2022年には上層部に梅田屈指の高層ビルが完成する予定です。

名前は「ツインタワーズ・サウス」。「サウスがあるってことはノースもあるのでは」と思いますよね。実は、道を挟んで反対側に位置する現在の阪急梅田ビルディングが「ツインタワーズ・ノース」になるみたいです。(ビルの名称が変わるとのこと)

阪神百貨店は有名なデパ地下をはじめ、「食」に関しての評価が高いデパートです。新しく建設されるビルにも美味しいレストランや居酒屋がテナントとして入ることを期待したいですね。

北梅田駅開通 2023年春

梅田駅の画像引用元:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1242953.html

地下鉄や私鉄、JRの駅が一同に集まる巨大ターミナル「JR梅田駅」。現状でも、駅の集積度はかなり高い方ですが、2023年にはさらにもう一つの駅が誕生します。

名前は「北梅田駅」。場所はJR梅田駅のすぐ北側。ちょうどグランフロント大阪の西側あたりにできる予定です。(駅自体は地下にできるみたいですね。)

北梅田駅ではなく梅田駅へ統合

2020年3月に行われたJR西日本の発表によると、同駅は独立した「北梅田駅」ではなく、JR梅田駅の一部として扱う予定になるみたいですね。梅田駅は東京の新宿駅に匹敵するお化けターミナルになるかもしれません。

北大阪急行延伸 2023年度

北大阪急行延伸の画像引用元:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180712005787.html

大阪の大動脈であるOsaka Metro 御堂筋線と、江坂で接続している北大阪急行電鉄南北線。現在の終着駅は「千里中央」ですが、2023年にはさらに北側へと延伸することが決まっています。

新しく設置される駅は「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」の二駅。総工費650億円で千里中央駅から2.5km線路を延長するビックプロジェクトです。

たった2.5kmの延長に思われるかもしれませんが、沿線となる箕面エリアには企業や高級住宅街が存在し、収益性や経済効果の面から見ても、鉄道延伸にふさわしいエリアだと言えます。

うめきた第二期街びらき 2024年夏頃

うめきた第二期の画像引用元:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180712005787.html

大阪最後の一等地と呼ばれ、長年放置されてきたJR梅田貨物駅跡地。

2013年には再開発プロジェクトの第一弾「うめきた第一期」として、グランフロント大阪がオープンしたのは記憶に新しいのではないでしょうか。あの開発は梅田の人の流れを変えたとも言われていますよね。

そんな再開発プロジェクトの第二弾がついに動き始めます。その名も「うめきた第二期」。

2024年夏の先行まちびらきを目指し、90,000m2(平方メートル)もの巨大な敷地が都市公園と高層ビルが織りなす近代的な街並みに生まれ変わります。

うめきた第二期の高層ビルの画像引用元:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180712005787.html

敷地内は主に北街区と南街区に分かれ、高さ150~180mクラスの超高層ビルが5棟建設されます。

両街区ともに、総貸室面積約9万平方メートルの大規模オフィスや、大型商業機能、5つ星級のスーパーラグジュアリーホテル、MICE施設などが揃い、まさに一つの大きな街が誕生することになります。

うめきた第二期の公園の画像引用元:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180712005787.html

また、北街区と南街区の間には敷地面積45,000m2もの広大な都市公園が整備され、1万人規模のイベントが可能な「リフレクション広場」や、都心で豊かな自然に触れられる「うめきたの森」などが設置される予定です。

今後のスケジュールは、2020年秋から着工が始まり、先行まちびらきが2024年。全面開業が2027年の予定です。

大阪万博の開催 2025年

大阪万博の画像引用元:https://www.expo2025.or.jp/

「大阪万博」といえば、1970年に開催され、当時における史上最大の動員数を誇った日本万国博覧会が思い浮かびますよね。

その万博が60年の年月を経て再び大阪の地で開かれることになりました。

テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

AIやVRなどを体験できる「最先端技術の実験場」をコンセプトに掲げ、150ヵ国の参加を見込んでいます。

開催期間は2025年4月13日~10月13日の184日間。国内外から約2800万人の来場を想定しています。

統合型リゾート(IR)の整備 2026年目標

大阪IRの画像引用元:https://downtownreport.net/news/osaka-yumeshima-ir/

2018年のIR推進法の成立により、国内各所でカジノを含む統合型滞在リゾート(IR)の整備計画が進んでいるのはご存知でしょうか?

もちろん、関西の雄である大阪もIRの建設に向けて積極的に動いているところ。

大阪市の人工島、夢洲で構想されている統合型リゾート(IR)には、多数の国内外の事業者が進出意欲を示してます。

統合型リゾートは2024年頃に、広大な夢洲の土地の一部を使って開業予定です。大阪万博の開催後に、万博会場跡地を活用して、2期・3期の統合型リゾート拡張整備が行われるみたいですね。

コロナの影響

2020年現在。コロナウイルスによる影響でIRのスケジュールは大幅に遅れが生じ、今後のIR全体の展開にも影響が出ると予想されています。しばらく様子を見る必要がありそうですね。

リニア中央新幹線開通 2037年

リニア中央新幹線の画像引用元:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00090/00005/

遠くない未来。日本を代表する大都市である、東京、大阪、名古屋の三大都市が一つの高速鉄道によって結ばれる予定です。

その名も「リニア 中央新幹線計画」

時速500kmで、東京〜名古屋間を40分。東京〜大阪間を67分で結ぶという壮大な計画です。

この計画が無事に成功すれば、三大都市圏はそれぞれを1時間ほどで移動することが可能になり、もはや一つの都市圏とカウントされるのではないかと予想されています。

スーパーメガリージョンの画像引用元:https://www.bcnretail.com/market/detail/20190531_121703.html

つまり、日本の人口の半数を超える合計約6500万人という、世界最大の巨大都市圏(スーパー・メガリージョン)が誕生することを意味します。

これほどの人口や経済規模を有する巨大都市圏は地球上には未だ存在せず、日本の経済や産業に大きく貢献することが期待されています。

リニアの画像引用元:https://dime.jp/genre/809181/

大まかなスケジュールとしては、東京(品川)〜名古屋間が2027年。東京(品川)〜新大阪間の全線開通は2037年を予定しています。

どうなる静岡水源問題

リニア建設にあたって、JR東海と静岡県の意見が真っ向から対立しているのはニュースでもご存知ですよね。

この問題は実は2013年から続いていて、リニア建設の影響により静岡県大井川の流水量が減少することが問題視されています。

2020年現在でも双方の合意形成は進んでおらず、2020年6月に行われた会談の結果、JR東海は「東京(品川)〜名古屋間の2027年開業は難しい」との声明を発表しています。

まとめ

こんな感じで、大阪の発展性や将来性について軽くまとめてみました。

前述した通り、現在の日本の中心は東京です。しかし、大阪だって世界的に見れば立派な巨大都市であり、文化や経済において重要な位置にあることには変わりありません。

東京への一極集中の是正が叫ばれる中、大阪はその大きなポテンシャルを生かして、東京と双璧をなす関西の良きライバルとなってくれるのではないでしょうか。

そして、両都市間で刺激を与え合うことによって日本全体がより一層発展することを期待しています。

名古屋も忘れないで。。。

本稿では大阪と東京にフォーカスを当てましたが、もう一つの大都市である名古屋だって負けてはいません。

都市圏内に世界最大の自動車企業である「トヨタ自動車」を有し、堅実な経営と確かな技術力によって、不況時にも強い産業構造を持つ大都市です。

その名古屋もまた、リニア中央新幹線の開通を契機に再開発が目白押しとなっています。

詳しくはまた別の記事に書いてみるので、楽しみにしていてくださいね。