居住意欲度ランキングや都市の魅力ランキングで毎年1位の常連である古都京都。
そんな魅力に惹かれて移住を考える人も最近増えてきたみたいですね。
でも、そこで一つ疑問。
「観光で行くのと実際に住むのじゃ勝手が違うんじゃないの?」
その疑問あながち間違いではないかもしれません。
今回は、京都生まれ京都育ちの筆者だからこそ言える京都のちょっとした住みにくいポイントを10コほどこっそりお教えします。
ホンネくん
目次
夏は溶けるほど暑くて冬は痛いほど寒い
これは結構有名な話で、夏は湿度が高いせいかジメジメと強烈に蒸し暑く、冬は底冷えで足元が痛くなるほど寒いです。
ホンネくん
ぜ〜んぶ盆地気候のせい
夏に暑くて冬に寒い気候には理由があって、ひとえに京都が盆地に位置している街だからだと言われています。
四方を山に囲まれている上、近くに海も無い京都は夏は湿気がこもりやすく、冬は冷気がたまりやすい気候なんですね。
道が絶望的に狭い
道が狭くて対向車線とギリギリすれ違える程の幅しかない場所や、もはや一方通行にしてしまっている道も少なくありません。
引用 http://kyoto1192.seesaa.net/article/439735793.html?1472480591
京都の中心部に位置し北端を御池通、東端を河原町通、南端を五条通、西端を堀川通に挟まれた通称「田の字地区」は、慣れないうちは車で通るべきでは無いと言われています。
幅の狭い路や一方通行が混在しているからですね。地図を頭に入れるかGoogleマップを駆使しないと目的地まで無駄に遠回りしてしまうことあるので初心者の方はご注意を。
最近では四条通りが四車線から二車線に変わって地元民は戦慄したと聞きます。あの通りはただでさえ車通りが多いことに加えてバスの運行路線の密集地でもあるからです。渋滞がさらにひどくなりますよね。
そんな道でさえ「観光客や歩行者のため」に車道を狭くするのですから、京都という街がいかに都市機能を犠牲にしてまで景観や観光に熱を注いでいるのかお分かりいただけますでしょうか。
ホンネくん
街中に高速道路がない
余談ですが京都の人口は140万人を超えています。これは人口規模でいうと神戸や福岡などと同等程度。
しかしながら神戸や福岡にはある「都市高速」というものが京都にはありません。(厳密に言うと市内南部には通っていますが、渋滞が慢性化している市内中心部や観光地周辺には全くないです。)
都市の利便性より景観重視
140万人もの人が住んでいますから車の数も尋常ではないはずですが、景観保護や土地不足の問題により都市高速は整備されてきませんでした。
その結果。
朝の通勤ラッシュ時や観光地周辺の道路は慢性的な渋滞が起きています。それに加えて春と秋は観光客を大量にのせた観光バスやタクシーが参戦。
観光シーズンの京都市内の主要道路は地獄絵図と化します。(空いている時間帯もありますが)
市内を走る鉄道が少ない
街中を車で走るのがいかに不便か分かっていただけたと思いますが、だとすると「じゃあ電車に乗ればいいじゃん」と思いますよね。
ところがどっこい、京都は電車の路線も少ないんです。
市内を走る電車は
- 京都市営地下鉄烏丸線
- 京都市営地下鉄東西線
- 阪急電鉄
- JR
- 京阪電鉄
- 京福電気鉄道
などがあります(他にも叡山鉄道など細かい路線もありますが)
地方都市にしては多いじゃんと思いますが、なにせ京都は一大観光地。140万人を超える人口に加えて毎年訪れる観光客の数は5500万人(!)を超えます。
正直こんな数の路線じゃ捌き切れないのが現状。
その上、京都市営地下鉄は経営状況もあまり良くないらしく京都市営地下鉄の初乗り運賃は210円(2019年10月からは220円)と日本で最も高い運賃と悪名(?)高いです。
「じゃあもっと地下鉄を増やせば良いじゃん」と思いますが、実はそこにもある問題が。
詳しくは別記事でまとめる予定です。しばしお待ちを。。
バスは時間通りに来ない
車、電車と不便な交通手段が多いので「じゃあバスを使おう、、、」となりますよね。
バスの本数はとても多く、市内を縦横無尽に走っているので意外と(?)不便には感じません。
しかし。。。
鉄道と違って一般の公道を走るので、交通状況に大きく左右されるのが難点。
大雪の日はもちろん、観光シーズンや通勤ラッシュ時には道路が渋滞するので、到着時間が5分~10分ほどズレることもあります。
ホンネくん
スナオちゃん
ホンネくん
スナオちゃん
ホンネくん
スナオちゃん
ホンネくん
夜遅くまでやってるファミレスが少ない
京都は他県と比べてファミリーレストラン(ファミレス)が少ないです。
関東で人気のココスや西日本で人気のジョイフルもとっても少ない。
それどころかサイゼリヤやガストなどの全国規模のファミレスも、都市の大きさを考えると断然少ない。
深夜まで営業している店に限定すると数えるくらいしかないのではないでしょうか。
夜にお腹が減ったらマクドナルドへ。。。
深夜まで営業しているファミレスは少ないですが24時間営業のマクドナルドは結構多いのが京都の不思議。
しかもマクドナルドの数自体、人口当たりの店舗数で全国一位(!!)
京都人は意外とジャンキーな食べ物が好きなのです。。。
街路樹が少ないもしくは申し訳ない程度にしか無い
日本全国の大都市をみていると大きな通りには立派な街路樹がたくさん植えられていることも多いですが、京都においてはあまりお目にかかることはありません。
市内の中では御池通や北大路通、白川通などにありますが、堀川や五条通りにはありません。(厳密に言うと植えられてはいますが数はまばらです。)
その代わり少し市街地を外れればすぐに山があるので、自然を満喫したい人は比叡山や大文字山に行けば良いかもしれませんね。
少し気を遣う人間関係
京都で住むのに避けて通れないのが地元の人、つまり京都人とのお付き合いですよね。
もしかしたら他府県の人にとってはこの部分が一番心配なのではないでしょうか。
なにせ「腹黒い」「表裏が激しい」などの悪名高い(笑)イメージが全国規模で浸透していますからね。。。
でもご安心を。
京都人はそこまで意地悪な性格ではないんです。
簡単に言うと「京都人が意地悪」な訳ではなく、「京都人の中にはとてつもなく意地悪な人もいる」って認識で大丈夫だと思います。
なにせ140万人が住む街ですから、全員が意地悪な性格なら今ごろ京都は衰退しています 笑
意地悪な人はとことん意地悪
京都には意地悪な人もいると書きましたが、意地悪な人はとことん意地悪なのでご注意を 笑
影で悪口や悪態をつくのは当たり前、根も葉もない噂を流してその地域で住みづらくなるように仕向けたり、でもそのくせ面と向かっては文句は言わずニコニコしているような人です 笑
そんな人が近くに住んでたらとてもストレスが溜まりますし、相手にすればするほど状況はひどくなる一方。
そういったトラブルを避けるには、最初のうちからこちらもニコニコ当たり障りのない対応をして自分の身を守ることが重要になってきます。
そうして「表裏の激しい京都人」というものが作られていくのかもしれないですね 笑
ホンネくん
学歴や所属する会社の名前そして出身地を初対面でも聞いてくる
これは京都だけではないかもしれませんが、初対面でも割とバックグラウンドを気にされる方が少なからずおられる印象です。
「どこの学校でてはんの?」
「どこに住んではんの?」
「どこの会社に行ってはるん?」
は割とガチ目に初対面で聞かれる事があります。
その際あまり良い学校を出ていない(この表現もかなり失礼ですが 笑)人や街の外れに住んでいる人にはこんな言葉が返ってくることでしょう。
「あ、そうなんやぁ( ・ᴗ・ )」と 笑
ホンネくん
標準語への異常なまでの嫌悪感
京都に限らず関西圏に見られる特徴かも知れませんが、標準語をあまり好きになれない人も多いです。
標準語はあくまでテレビや映画の中での話し言葉であって、日常の会話には馴染みがないからかもしれません。
日常会話で標準語を喋っていると。
「あの人、関東の方から来はった人らしいで」
「あ、やからか」
って会話が裏でされるかもしれません。。。
ホンネくん
上で挙げたような住みにくさをむしろ誇りに思っている
「不便だ」「住みにくい」「こんなとこ住まんほうがええよ」と表向きでは言っている京都人ですが、内心はむしろ誇りに思っている節もあります。(僕の祖父母がそうでした 笑)
「住むには不便なところもあるけどそれでもこの街にはそれ以上の魅力がある」
「利便性を無視してでも守らなければならない伝統や文化がある」
そう言った考えの人も京都には多いです。
ホンネくん
ウワベくん
ホンネくん
って会話がどこかで繰り広げられていてもおかしくないですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?京都の住みにくさが嫌というくらい分かったのではないでしょうか 笑
筆者自身京都で生まれ京都で育った人間なので、上で挙げた京都の住みにくさには不便だなぁと感じつつ半分諦めているところもあります。
これだけ京都の住みにくさを長々と伝えてきましたが、なんだかんだ筆者も京都が好きな人間の一人です 笑
ホンネくん
もしかすると僕自身にも「住みにくさに誇りに感じている」スピリットが少し息づいているのかなと感じる次第でした。